コルクについて
コルクレザーとは
コルクレザーは天然素材のコルクを革に見立てて滑らかに仕上げた素材です。「レザー」と呼ぶと牛革であるとの誤解を招きかねないので、最近では「コルクファブリック」と呼ぶことも増えています。
50%以上の空気を含むことで、持っているのを忘れるほどの「軽さ」が魅力です。そして上質なコルクレザーは驚きの柔らかさ。「コルク」の概念を覆します。
そもそもコルクって?
そもそもコルクってワインの栓としては見たことあるけど、一体何か分からない…という人も多いのではないでしょうか?
コルクの素材は「コルク樫」という木の樹皮から作られています。
コルクはサステナブルな素材です
「コルクはサステナブルな素材です🌱」そう聞いて、みなさんはどう感じますか?
「まあ、プラスチックより環境には良さそう」「木でできたものって、なんとなく温かみがあってやさしそう」…そんなイメージを持たれる方も多いかもしれません。
実はコルクには、そうした感覚を裏付けるだけの、しっかりした理由があります。
コルクの原料は、「コルク樫」と呼ばれる木の樹皮。収穫の際に木を伐採することはなく、木はそのまま生き続けます。コルク樫は自己再生能力のある、寿命150〜200年の長寿の木。そのうち、樹齢30年以上の木だけが収穫の対象とされ、過剰な採取が行われないように管理されています。
更に、収穫はおよそ9年に一度。これは、樹皮が自然に再生するサイクルに合わせた間隔です。つまり、いったん収穫されたコルク樹皮は、年月とともにまた再び育ち、同じ木から繰り返し収穫ができるのです。
加えて、樹皮を収穫したコルク樫は、樹皮を厚くしようと光合成のスピードを高め、通常の3〜5倍の二酸化炭素を吸収するといわれています😲 収穫すればするほど、木は自らの力で再生し、環境への貢献度を高めていく…
そんな循環が、コルクという素材の背景にはあるのです。
こうした理由から、コルクは「サステナブルな素材」といわれ、その活用の広まりは「とてもエコな取り組み」だと評価されています。現在は、世界的にもこのコルク樫の資源管理を適切に行いながら、SDGsの達成に貢献しようという動きも進んでいます。
ポルトガル産コルク
コルク栽培に適しているのは、地中海性気候です。夏は暑く乾燥し、日照時間が長い一方で、冬は温暖かつ雨が多い。このような気候がコルクの木の生育にふさわしいとされています。
地中海沿岸のさまざまな国でコルクの栽培が行われていますが、その中でも生産量が最も多いのがポルトガルです。世界のコルクの半分以上が、ポルトガル産なのです。
ポルトガルでは、コルクの木の皮を収穫する作業は今も手作業で行われており、その技術は代々受け継がれています。国を挙げてコルクの木を大切に管理しており、木と木の間隔や、近くに建てられる建物まで制限されるなど、厳格な保護がされています。木を傷つけたり、ルールに反して伐採することも固く禁じられています。コルクはとても丁寧に、そして大切に扱われているのです。
ナタリーテレーゼのバッグには、このポルトガル産のコルクが使われています。
インターネットで「コルクバッグ」と検索すると、価格の安い商品が多数見つかります。しかし、それらの多くは中国産のコルクや人工コルクを使っていたり、表面にコルクを貼り付けているだけのものもあります。中国は地中海性気候ではないため、コルクの柔らかさや耐久性に欠けることが多く、人工コルクにはプラスチックや化合物が含まれている場合もあります。
ナタリーテレーゼは、品質と環境を第一に考え、ポルトガル産の天然コルクにこだわって使用しています。
コルクの魅力
◆軽い
コルクにはハニカム構造の空洞があるので空気を多く含み、素材自体の重量がとても軽いのが特徴です。
ハニカム構造とは正六角形または正六角柱を隙間なく並べた構造のことで、代表的なのはハチの巣。多くの空洞があり空気を50%以上含むため、素材自体の重量がとても軽いのです。革や木と比べても軽い素材で、一度使うとその軽さに病みつきになってしまいます。
◆水に強い
コルクは、ワインの栓に使われていることからも分かるように、水に強い素材です。
私たちが扱っている製品は、環境への配慮からコーティングなどの化学処理を施さず、コルク本来の質感を活かしていますが、それでも水をしっかりはじいてくれます。水がかかってもサッと拭くだけで乾きやすく、扱いやすさを実感していただけると思います。
少し汚れてしまった場合でも、水と石鹸で軽く洗うことができますし、濡らしたタオルでさっと拭き取るだけでも大丈夫です。
この「水に強い」性質の秘密は、コルクの主成分である「スベリン」。コルクには約45%ものスベリンが含まれており、この成分が持つ「疎水性(水をはじく性質)」のおかげで、水分が素材の内側への浸透を防ぎ、内部を守ってくれています。さらにこのスベリンには、熱を遮断したり外部からの菌の侵入を防ぐといった働きもあり、コルクの優れた遮熱性や抗菌性にも深く関わっています。
素材そのものの力で、快適さと使いやすさを支えてくれる—それがコルクの魅力のひとつです。
◆丈夫で傷に強い
コルクは内部がハニカム構造(正六角形または正六角柱を隙間なく並べた構造のこと)になっており、衝撃を吸収してくれるためクッション性があります。この構造が、外部からの力を分散させ、型崩れやへたりを防ぎます。さらに弾力性があるので柔らかな質感と手触りのなめらかさを併せ持ちながら、長く使っても形や機能を保ちやすい素材です。
一見もろそうに思われるかもしれませんが、しっかりとシート状に加工したコルクレザーは非常に丈夫で、日常的な摩擦や爪・鍵などによるひっかき傷にも強く、耐久性に優れます。
◆世界に一つだけの模様
コルクレザーは、コルク樫という木の樹皮から採取したコルクを極薄のシートに加工して作られています。そのため、バッグごとに表情が異なり、世界に二つと同じものは存在しません。
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